グリーンスムージーを朝に摂るとシミになるって本当?
ショッキングな題名で驚かせてしまったかもしれませんね。
もともとグリーンスムージーを飲むのは、健康と美容のため。
しかし、せっかく朝から身体に良いグリーンスムージーを摂っていたつもりが実は、お肌のシミを促進していたかもしれないのです。
今回は、シミの原因になってしまうグリーンスムージーとその理由について解説いたします。
そもそも、グリーンスムージーいつ飲んでる?
「グリーンスムージーをいつ飲んでいますか?」
と聞かれ、一番多い答えはおそらく「朝」でしょう。
忙しい朝の時間帯にパパッと作って、食欲のない朝でも飲みやすく、置き換えダイエットにもちょうど良い時間であることから、出勤や通学前に飲んでいる方が多いのではないでしょうか?
ですが、グリーンスムージーを朝飲んでいる人で、
「最近シミが……年のせいかな?」なんてことがあると
「よし!ビタミンが豊富な材料をグリーンスムージーをもっと入れて飲んじゃお!」
なんて考えている人はいませんか?
ちょっと待ってください。
実は朝のグリーンスムージーがシミの原因になるというのは、グリーンスムージー自体の問題というよりも、使われる材料の問題なのです。
朝に実は摂ってはいけない野菜や果物がある!
「光毒性(ひかりどくせい)」ってご存知ですか?
光毒性とは、肌が紫外線に過剰に反応して日焼けなどの皮膚のトラブルを引き起こすこと。
光毒性を持つ成分は、紫外線によって活性化して、紫外線への感受性と吸収率を高めてしまうのです。つまり、日焼け止めと逆の効果をもたらします。
たとえば、基礎化粧品でも「このクリームは夜のみお使いください」というものがあったりしますよね?
あれは、中に含まれる成分に光毒性があるものが入っているからなのです。
もし、光毒性のあるものを肌に塗ったり食べた後に紫外線に当たると、肌のバリア機能を弱めてしまうため、肌が紫外線に敏感に反応するようになり、色素沈着やひいてはシミを引き起こしやすくなるのです。
「じゃあ、使わなければいいのでは?」と思われるかもしれませんが、摂取後に太陽の光にあたらない限りは、逆に美白効果があったりするのです。
もし、グリーンスムージーを飲んでいるのにも関わらず、最近シミが気になる……ということであれば、グリーンスムージーの材料に光毒性を持つものが入っているのかも。
つまり、光毒性を持つ材料を使って作ったグリーンスムージーを作って、それを朝に摂取しつづける生活をしていると、良かれと思ってやっていたことで、肌にシミができてしまうのです。
さらに、シミだけでなく、肌の真皮部分にあるコラーゲンやエラスチンを壊してしまって、肌老化が進むという恐ろしい結果に……
次の項では具体的な野菜や果物を見ていきましょう。
朝には避けて! “光毒性”のある野菜と果物
野菜や果物に含まれる成分で“ソラレン”というものがあります。
ソラレンは光毒性が強い物質のため、朝摂取するのは避けた方が良い成分です。
ソラレンを含む野菜果物は割と多く、以下のものが該当します。
ソラレンを多く含む野菜と果物
野菜 |
果物 |
春菊 |
アセロラ |
野沢菜 | オレンジ |
にんじん | みかん |
きゅうり | レモン |
パセリ | ライム |
しそ | グレープフルーツ |
三つ葉 | キウイ |
クロレラ | |
セロリ | |
明日葉 | |
大葉 | |
じゃがいも | |
パクチー |
こうやってみると、スムージーに使う食材が意外に含まれていました。
特に柑橘系は、スッキリするから!と朝のスムージーに取り入れている人も多いのでは?
もし、これらの食材を取り入れたいのであれば朝ではなく、夜にしましょう。
というのも、ソラレンの光毒性は約2時間でピークになり、7時間は持続すると言われています。
つまり、朝7~8時ごろにグリーンスムージーを摂った場合は、午後の2~3時ごろまで紫外線を吸収しやすい状態になっているのです。
ちょうど朝のお出かけの時間、そしてお昼のランチなどの外出時間がモロにかぶってしまいます。
午後の外出などがある場合は、ランチでも控えた方が無難かもしれません。
紫外線は曇りでも、雨でも、建物の中でもガラスを通して入ってきますから……
朝のグリーンスムージーに適した材料とは?
「じゃあ、朝のグリーンスムージー習慣はNGなの?」
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
光毒性を持たない野菜や果物でグリーンスムージーを作ればよいのです。
ソラレンが少ない野菜や果物
野菜 | 果物 |
小松菜 | りんご |
ほうれん草 | すいか |
トマト | ぶどう |
パプリカ | いちご |
レタス | 桃 |
南瓜 | バナナ |
大根 | メロン |
かぶ | 梨 |
ごぼう | 柿 |
ネギ | アボカド |
キャベツ |
ほうれん草や小松菜、りんごやバナナなどグリーンスムージーの定番の材料は使えそうですね。
もし、これ以外にも気になる材料があるようでしたら、スマートフォンで「○○ ソラレン」で検索・確認してから使うようにした方が良いでしょう。
ソラレンを含む食材をグリーンスムージーに使いたい場合は……
さて、ソラレンの含有量によって、“食べ時”が異なるということがお分かりいただけたでしょうか。
もちろん、ソラレンを含む食材を朝や昼に食べてしまったからといって、いきなりシミがたくさんできる!ということはありません。
しかし日々の蓄積によって、たまったダメージが肌に現れてくるといえます。
もし、今までソラレンを多く含む食品を日中に摂ることが多かったというのであれば、摂取する時間を変えてみましょう。
また、ソラレンを日中控えるだけでなく、美白には必要な栄養の摂取が大事です。
肌はたんぱく質からできているため、ダイエット中といっても、肉や魚、卵や乳製品などの摂取を控えるようなことはせず、ビタミンとともに摂るようにしてくださいね。
もともとソラレンを含む食材は、ビタミンCやクエン酸などが豊富で、美白には欠かせない成分がたっぷりで、むしろ積極的に摂りたいものばかりです。
問題は摂取する時間だけ。
もし、日焼け止めなどの紫外線対策はばっちりなのに、シミが増えているというお悩みがある人は朝のグリーンスムージーの材料をいま一度チェックしてみましょう。
また、一度にここまでならOKという量は具体的にはわかってはいませんが、ごく少量であれば日中に摂ってしまったとしても、そこまで気にしすぎることもないと言われています。
いずれにしても、グリーンスムージーの材料がお肌に与える影響を知っておくことで、対処が可能です。ぜひグリーンスムージー生活に役立ててくださいね。
ただし「ダイエット中」の人や「カロリーが気になる」という人には夜スムージーは向きません。フルーツなしのスムージーにするか、低カロリーの粉末タイプのグリーンスムージーで代用しましょう。生グリーンスムージーが、一杯およそ150~300Kcalに対し、粉末なら一杯19calと約1/10のカロリーに抑えられますよ。