グリーンスムージーの保存方法
手作りのグリーンスムージー。
毎日、新鮮な野菜やフルーツを準備し、洗って切ってミキサーにかけて、飲んだ後はミキサーを洗って……
基本的にはグリーンスムージーは作り置きには適さない飲み物です。
そのため、もちろん作り立てを飲むのが美容と健康には良いとはわかっていますが、毎日の手間をどうにかして省けたら……と思いますよね。
今回はグリーンスムージーの賞味期限と保存方法、保存に適した材料などをご紹介します。
グリーンスムージーはそのままだとどんどん酸化してしまう!
これは、グリーンスムージーだけでなく、食品全般に言えることです。
たとえば、りんごを包丁でカットしてそのまま置いておくと茶色く変色してしまいますよね?
これは酸化が進んでしまうからなのです。
酸化は、空気に触れる面が大きいほど起こりやすくなります。
ということは、材料を粉砕しているグリーンスムージーは、材料のままの状態よりとっても酸化しやすい…つまり傷みやすいといえるのです。
酸化した食品は身体を老化させます(アンチエイジング作用のある栄養素が“抗酸化作用がある”とうたうのは、酸化を防いでくれるからです)。
グリーンスムージーが酸化すると何が問題?
そもそもグリーンスムージーはどうして作り立てを飲む必要があるのでしょうか?
酸化してしまうと何が問題なのでしょうか?
- 酵素が減少
- 栄養素が破壊される
- 味が劣化する
グリーンスムージーが酸化すると、生野菜やフルーツに含まれていた酵素はなくなってしまいます。
酵素を取り入れるためにグリーンスムージーを飲んでいるのに、酵素がなくなってしまっては何のために飲んでいるのかわかりませんね……
野菜や果物に含まれている栄養素は、その切り口からどんどん流出して減少していきます。新鮮なビタミンCは不安定なため、特に壊れるのが早いので要注意です。
もしかしたら一番の問題かもしれませんが、酸化することによって味が大きく劣化します。
作り立ては美味しいスムージーですが、時間が経つと美味しくなくなってしまうのです。
これらは、グリーンスムージーを作ってからの酸化です。
切っていないからと言って、材料も新鮮なうちに使い切ってしまわないと、やはり同じような問題が起こります。また腐敗の危険もあります。
それでもグリーンスムージーを保存したい!
とはいえ、毎日グリーンスムージーを作る手間はなるべく軽減したいもの。
グリーンスムージー考案者のヴィクトリア・ブーテンコさんは、その著書「グリーン・フォー・ライフ」の中で以下のように述べています。
“作り立てを飲むのが理想的ですが、涼しい場所に置いていれば約3日間保存ができ、仕事中や旅行中にも便利です”
つまり、“作り立てを飲むのが理想”としてはいますが、作り置きを否定していません。
3日ほどいっぺんに作ることができたら、かなりの作業量が軽減されますね。
3日保存するとして、なるべく酸化させない方法をいくつか挙げてみます。
- 冷蔵する
- 密閉する
- レモン汁を混ぜる
- 冷凍する
ヴィクトリアさんは、ロシア出身で現在はアメリカ在住なので「涼しい場所」とサラッと書いていますが、日本ではやはり冷蔵庫に入れた方が良いでしょう。
中身が分離してしまったら、飲む前にスプーンなどでかき混ぜてください。
空気を遮断する方が酸化を遅くすることができます。
1.密閉できる容器に入れて、ラップをかける。
2.ファスナー付きのジップロックなどに入れてぴっちりと閉める。
3.グリーンスムージー用の専用ボトルを使う。
ビタミンCが豊富なレモンは抗酸化作用がたっぷり。
リンゴの表面にぬると変色を防いでくれることからもわかるように、酸化を食い止める作用があります。
冷蔵よりもより確実に長持ちさせられるのが冷凍です。
容器だと破損の恐れがあるので、ジップロックなどの袋にグリーンスムージーを入れてしっかりと空気を抜いて冷凍しましょう。
ただし!冷凍したものを解凍するときに電子レンジを使うと、せっかくの酵素が熱で壊れてしまいますので、時間がかかりますが自然解凍か50℃以下のお湯での湯煎解凍をしてくださいね。
そして、一度解凍したらその場で飲み切ってください。再冷凍はできませんのでご注意を。
材料の保存について
作ってしまったグリーンスムージーを保存するのは、材料を粉砕しているため空気に触れる面が大きいので、劣化が早くて大変です。
そこで、材料の下ごしらえをある程度しておいて保存するという方法はいかがでしょうか?
少しでも毎日の手間を軽減させることができます。
- 野菜の保存について
- フルーツの保存について
グリーンスムージーを作るために必要なのは葉野菜。
葉野菜は傷みやすいので、早く使いきれない場合は冷凍するのがおすすめです。
まずはしっかりと水洗いして土や農薬を落とします。
水気はペーパータオルなどでふき取ると良いでしょう。
茎と葉の部分をスムージーにする際に使うサイズにカットして、ジップロックなどの冷凍保存ができるビニール袋に入れて空気を抜いてから密閉して冷凍しておき、必要量を取り出してそのままミキサーへ。
グリーンスムージーは、毎日違う青菜を使った方が良いとされているので、この方法でいろいろな種類の野菜を保存しておくと良いでしょう。
フルーツは、材料によって冷凍方法が異なります。代表的なものを挙げてみました。
ジップロックなどの冷凍保存ができるビニール袋に入れて空気を抜いてから密閉して冷凍します。
- バナナ・キウイ・パイナップル:皮をむいて適当な大きさに切ります。
- イチゴなどベリー類:良く洗って水切りをしておきます。
- 柑橘類:あまり冷凍には適しませんが、冷凍する場合は、皮をむきます。
- りんご:基本的には皮をむかずにカットして冷凍しますが、気になる場合は皮をむいても良いでしょう。レモン汁をかけておくと酸化を抑えてくれます。
冷凍した材料は2週間を目安に使い切りましょう。
また、市販されている冷凍野菜やフルーツを使うという手もあります。
冷凍野菜を使うと、出来上がったグリーンスムージーが冷えすぎてしまうという恐れがありますので、その場合は出来上がったものを少しおいて飲むようにしましょう。
大事なのはできるだけストレスや負担がなく続けられることです。
手軽に使える粉末のグリーンスムージーも併用しながら、楽に楽しくグリーンスムージー生活を続けるコツをつかんでくださいね。